『後漢書 張覇伝』第66巻より抜粋した原文と翻訳

『後漢書』は、南宋代の歴史家・范業が編纂した年代記形式の歴史書である。『二十四史』の一つで、『史記』『漢書』『三国志』とともに「四前史」と呼ばれ、主に東漢の195年間の歴史を記録している。次の Interesting History 編集者は、皆さんと共有するために関連コンテンツを用意しました。

『後漢書 張覇伝』の原文と翻訳

オリジナル：

張巴、愛称は博饒、蜀県成都市出身。彼は幼い頃から親孝行を心得ており、外出や食事の時も自然に振る舞っていたため、村人たちは彼を「張曾子」と呼んでいました。7歳の時、彼は『春秋』を熟読し、他の古典も学びたいと考えていました。両親は「あなたはまだ若すぎるから」と言いましたが、巴は「私が代わりにやってあ​​げよう」と言いました。そのため、彼の名前は「ラオ」でした。その後、長水の将樊愈に『圓氏春秋』を学び、その後五経を熟読した。孫林、劉固、段卓などの学者たちは彼を非常に尊敬していたため、それぞれが彼の近くに家を購入し、そこで勉強しました。彼は小連光禄主師に抜擢され、少し昇進した。永元年間に会稽太守に任じられ、地方の隠者の顧鋒や公孫宋などの任命を推挙した。馮厚は潘川知事に、宋は思理軍の司令官に任命され、両者に爵位が与えられた。残りの良いカルマを持った人たちは全員昇進しました。郡内では、人々は志と道徳心において互いに競い合い、古典を学んでいる人々が何千人もいました。通りで聞こえるのは詠唱の音だけでした。巴氏は、樊宇が編集した『圓氏春秋』にはまだ冗長な言葉が多すぎると感じ、20万字に減らして『張氏学』と改名した。巴が越に到着した当初、賊はまだ倒されておらず、郡は混乱していたため、彼は賄賂を申し出る手紙を送り、信用と報酬を使うと明確に述べた。賊は兵士たちの努力なしに降伏した。童謡にこうある。「戟を捨て、槍を手放せば、盗賊や強盗は皆いなくなり、役人たちも皆安らぐだろう。」 在任3年後、彼は事務官たちにこう言った。「知事は孤児から始まり、郡知事に昇進した。太陽は正午になると動き、月は満月になると欠けていく。老子はかつてこう言った。『足るを知ることは屈辱を避けることになる』」 そして彼は病気になった。遠征後、彼は四度目の世中に昇進した。当時、皇后の弟で虎衛将軍の鄧芝は宮廷で有力な役人であった。巴の評判を聞いて、みんなは巴と友達になりたいと思ったが、巴はためらって返事をしなかった。みんなは巴が現状を知らないことを笑った。その後、午前5時に彼は70歳で病気のため亡くなりました。遺言には息子たちにこうあった。「燕州が斉に送られたとき、お前たちの息子の嬰と伯は亡くなり、道端に埋葬された。今蜀への道は長く険しいので、墓に戻るのは適切ではない。ここに止まって彼らを埋めれば、髪と歯が隠れるくらいで十分だ。私の初心に従い、早く死んでくれ。今生では他人を敬うべきだ。他人に優しくしないなら、それを受け入れるべきだ。」息子たちは命令を受け入れ、河南省涼県に彼を埋葬し、そこに定住した。宰府と他の儒学者たちは彼の死後、彼の経歴を記録し、彼に献文という諡号を与えた。

（『後漢書・巻66・伝記26』より抜粋）

【注釈】①兗州：孔子の師とされる瓊楨王のこと。

翻訳：

張巴、通称博饒は蜀州成都市の出身である。彼は幼い頃から親孝行、礼儀正しさ、謙虚さを心得ており、飲食などにおいても自然体で礼儀正しい人でした。故郷の人々は彼を「張曽子」と呼んでいました。 7歳の時、彼は『春秋』をマスターし、他の古典も勉強したいと思った。両親は「あなたはまだ若すぎる」と言った。張覇は「もう少し勉強します」と言った。そこで彼は「ラオ」と名乗った。その後、長水の将校である樊愈に従って『圓氏公陽春秋』を学び、ついに五経を修得した。孫林、劉固、段卓などの儒学者たちは皆彼を尊敬し、彼から学ぶために彼の住居の近くに家を借りました。張覇は孝行で清廉な官吏として推挙され、光禄舜の頭を務めた。彼は昇進を重ね、永元の時代に会稽の知事となった。彼は郡内の隠者、顧鋒、公孫宋などを推挙した。顧鋒は後に殷川の知事、公孫宋は帝都の監察官を務め、どちらも名声を博した。学問の専門知識と優れた道徳心を備えた他の人々も彼によって選ばれ、任命されました。郡内の人々は野心と道徳心を磨くために互いに競い合い、何千人もの人々が経典を学んでいました。通りで聞こえるのは読書の音だけでした。

当初、樊愈が編集した炎の『春秋』には難解な言葉が多く含まれていたため、張覇はそれを20万字に減らし、『張学』と改名した。

張覇が越に到着した当初、賊はまだ殲滅されておらず、郡境も不安定であったため、張覇は賊捕獲に褒賞を与える文書を掲示し、貢献した者に褒賞を与える方式を公然と採用した。賊は最終的に兵力を使わずに降伏した。童謡に「戟を捨てよ、槍を捨てよ、盗賊はいなくなり、役人たちは皆暇を持て余す」とある。政務を3年間管理した後、彼は役人たちに「私は孤独な男として出発し、郡知事となり、その後元の職に戻った。一般的に言えば、太陽は天頂に達すると西に移動し、月は満ちると欠ける。老子はかつて『満足した人は屈辱を受けることがない』と言った」と言った。そこで彼は病気を理由に辞職の手紙を書いた。

その後、張覇は再び徴兵され、4度の昇進を経て士中となった。当時、何帝の皇后の弟で虎衛将軍の鄧芝は王朝の有力者であった。張覇の名声と人柄を聞いて、張覇と親交を深めたいと思ったが、張覇は身を引いて返事をしなかった。多くの人々は、張覇が現状を知らないことを嘲笑した。その後、彼は5番目の番人となるはずだったが、病気になり、70歳で亡くなった。彼は息子たちに遺言を残した。「昔、延陵邇子は斉国に外交使節として赴いた。その息子は邯県と波県の間で亡くなり、でこぼこ道端に埋葬された。今は蜀への道は遠く、故郷に埋葬することはできないが、遺体を覆いさえすればここに埋葬して構わない。ただ、私の遺体が早く朽ちることを願うだけだ。これは私の初心でもある。人は一生、他人に尊重されるために生きている。自分の身の回りの世話が下手な人は、他人に尊重されない状況に耐えるしかない。」息子たちは彼の指示に従い、彼を河南県梁県に埋葬し、そこに定住した。主任建築家の翟伯と彼の儒教の弟子たちは彼の生涯の業績を記録し、彼に「献文」という諡号を与えた。彼の次男は張凱と名付けられた。