『後漢書 党と囚人の伝記序文』の原文と翻訳、『党と囚人の伝記序文』より抜粋

『後漢書』は、南宋代の歴史家・范業が編纂した年代記形式の歴史書である。『二十四史』の一つで、『史記』『漢書』『三国志』とともに「四前史」と呼ばれ、主に東漢の195年間の歴史を記録している。次の Interesting History 編集者は、皆さんと共有するために関連コンテンツを用意しました。

『後漢書』党員伝序文の原文と翻訳

オリジナル：

桓帝と霊帝の治世中、君主は腐敗し、政策も間違っていたため、国の運命は宦官に委ねられていました。学者は宦官と付き合うことを恥じていたため、庶民は憤慨し、隠者たちは自由に意見を述べました。その結果、彼らは名声を博し、互いに批判し合い、大臣を評価し、権力の座にある官吏を裁きました。当時は正直で清廉な精神が広まっていました。

上司が善ければ、部下もさらに善くなる。曲がったところを直してまっすぐにしようとすれば、必ず行き過ぎてしまう。これが真理である。樊龐や張堅のように心が清く悪を憎む者も、やがて派閥争いに陥ったのではないだろうか。桓帝が立武侯だった頃、甘陵の周福に師事した。彼が即位して周福を尚書に昇進させたとき、同じ県出身の河南の名知事方志が村人たちに周福の噂を流した。噂はこうだった。「天下の覇者、方伯宇が印璽を得たのは、師である周仲進のおかげである。」 両家の客人は互いに嘲笑し合い、それぞれが友人や従者を作り、次第に亀裂が生じた。その結果、甘陵は南北に分裂し、その時から党員の議論が始まった。その後、汝南督宗子は公曹范鋒を任命し、南陽督程進も公曹岑超を任命した。そして両県は「汝南督范孟伯と南陽督程進は約束を引き出す役割を担い、南陽督岑公暁と洪農程進はただ座って口笛を吹いているだけだ」という噂を広めた。その結果、噂は3万人以上の学生がいる皇学院にまで広まり、郭林宗と賈維潔がリーダーとなり、李穎、陳凡、王昌とともに称賛され、尊敬されるようになった。学校には「李元麗は世界の模範であり、陳忠菊は権力者を恐れず、王淑茂は世界で最も才能のある人物である」という格言がある。また、渤海の王族が進出し、扶風の魏其清も危険な発言をし、深遠な議論を展開し、権力者を隠さなかった。大臣から下級官僚まで、誰もが彼の批判を恐れ、慌てて彼の元を訪れた。

（范業の『後漢書 党派伝序』より抜粋）

翻訳：

漢の桓帝・霊帝の時代、君主は国政を軽視し、国の政治は乱れ、国の運命は宦官の手に委ねられた。義人はこれらの人々と共に仕えることを恥じ、庶民として彼らに反対し憤り、隠者として国政を論じた。その結果、これらの人々の評判は至る所に広まり、彼らは互いに宣伝し、論評し、大臣を批判し、朝廷を独断で裁いた。その時から、頑固、強情、義理の風潮が流行した。

上の人が何かを好むと、下の人は必ずそれをやり過ぎてしまう。曲がったことを直すには、わざとまっすぐなところを超えなければならない。そういうものだ。范龐や張堅のような人は、心が清く悪を憎んでいたが、結局は徒党を組んだ者とみなされた。これが原因ではないか。桓帝が立武侯だったとき、甘陵の周福に師事した。桓帝が即位すると、周福を尚書に昇進させた。当時、同郷の河南殷方志は朝廷で非常に名声があった。甘陵の同郷の人々は二人のために「方伯宇は天下の模範であり、周仲進は教師として官吏になった」という歌を作った。両家の客人は互いに嘲笑し、攻撃し合ったため、徒党を組んで次第に敵対するようになった。その時から、甘陵には北と南の二つの派閥が現れ、党員の言い争いが始まった。その後、汝南の知事宗子は公曹范鋒を任命し、南陽の知事程進も公曹岑昭に権力を譲った。両県の人々は彼らのために歌を作った。「汝南の知事は范孟伯、南陽の知事はただ丸を描いて賛成するだけ。南陽の知事は岑公暁、洪農の知事はただ座って口笛を吹くだけ。」こうして、これらの人気のある歌は帝室に広まった。帝室には3万人以上の儒学者がおり、郭林宗と賈維傑を筆頭に、李英、陳帆、王昌らと共に互いに賞賛し、尊敬し合った。帝室では彼らについて「李元礼は天下の模範であり、陳仲菊は暴力を恐れず、王叔茂は天下の最高の才能である」と評されている。また、渤海の公祖進記と阜風の魏其青はともに勇気を出して発言し、権力者を避けなかった。公爵や大臣以下、誰もが彼らの批判や噂話を恐れ、皆急いで彼らの家へ戻りました（彼らと親しくするため）。