『魏書』第17巻「張郃伝」原文と翻訳

『魏書』は、二十四史の一つで、南北朝時代の北斉の魏寿が著した年代順の歴史書です。西暦4世紀後半から6世紀中頃までの北魏の歴史を記録しています。 『魏書』は、実録12巻、伝記92巻、録20巻の合計124巻から構成されています。年代記、伝記、記録の中には長すぎるものもあるため、上巻と下巻、または上巻、中巻、下の巻に分けられ、合計131巻となっている。次の Interesting History 編集者は、皆さんと共有するために関連コンテンツを用意しました。

『三国志 魏書 張郃伝』の原文と翻訳

オリジナル：

張郃は、名を俊義といい、河間県卓の出身であった。漢末期には黄巾賊と戦うために志願し、韓麃の下で軍司令官を務めた。傅は敗れ、軍を袁紹に返した。邵は何大佐に任命し、公孫瓚に抵抗するために派遣した。残が敗れた後、彼は大きな貢献を果たし、寧国中央軍の将軍に昇進した。

太祖と袁は官渡で対峙した。邵は将軍淳于瓊らを武巣に派遣し、交通と駐屯を監督させ、太祖は自ら軍を率いて攻撃した。彼は邵に言った。「瓊らが敗れたら将軍は去っているだろう。我々は急いで兵を率いて彼らを救出すべきである。」郭図は言った。「彼の計画は間違っている。彼らの本陣を攻撃した方が良い。彼らは必ず戻ってくるだろう。それでは救出されずに自滅することになる。」彼は言った。「曹公の陣営は守りがしっかりしている。我々が攻撃しても決して陥落することはできない。瓊らが捕らえられれば、我々全員が捕らえられる。」邵は瓊の救出には軽騎兵のみを派遣し、太祖の陣営には重兵を投入したが失敗した。太祖は確かに瓊らを打ち破り、邵の軍は敗走した。屠は恥じて、また何の悪口を言った。「何快の軍が敗れたのに、彼は無礼なことを言った。」 屠は恐れて太祖に帰った。

太祖は何を得たことを非常に喜び、何に将軍を任命し、独亭侯の爵位を与えた。彼は軍隊を与えられ、その軍隊を率いて鄴を攻撃し、これを占領した。彼は柳城攻撃に参加し、張遼とともに先鋒を務め、その功績により平迪将軍に昇進した。彼はまた、別個に東莱に遠征して関成を攻撃し、その後張遼と連合して陳蘭、梅成らを攻撃し、これを破った。彼は渭南で馬超と韓遂を倒す作戦に参加した。安定を包囲し楊秋を捕らえた。彼は夏侯淵とともに傅賊梁興と武都棍族を攻撃した。彼はまた馬超を破り、宋堅を平定した。太祖が張魯を征服したとき、彼はまず何に軍隊を率いさせて興和と帝王竇茂を攻撃させた。太祖は三官から漢中に入り、何に5,000人の歩兵を率いて道を切り開かせた。陽平に到着すると、魯は降伏し、太祖は戻り、何、夏侯淵らは漢中を守り、劉備に抵抗した。何別は軍を率いて巴東郡と巴西郡を征服し、その住民を漢中へ移住させた。彼は当曲に向かって進軍したが、将軍の張飛に撃退され、南鄭に撤退した。党口将軍に敬意を表します。劉備は陽平に駐屯し、何は広石に駐屯した。北は1万人以上の精鋭兵を率いて10の部隊に分け、夜中に何に攻撃を仕掛けた。彼は自分の軍隊を率いて戦いましたが、北は彼らを倒すことができませんでした。その後、ベイはズーマ渓谷のドゥウェイを焼き払った。袁は火を消そうとしていたところ、別の道からベイに出会った。袁はその後溺死した。彼は楊平に戻った。当時、軍は元帥を失ったばかりで、北がそれを利用するのではないかと恐れていたため、三軍とも落胆していた。元の司馬郭淮は群衆にこう言うように命じた。「張将軍は国の名将であり、劉備は彼を恐れている。今日の状況は切迫しており、張将軍がいなければ問題を解決することはできない。」そして司馬郭淮は何氏を軍のリーダーとして推薦した。彼は出かけて行って、軍隊に布陣を命じた。将軍たちは皆彼の命令を受け入れ、人々の心は平和になった。太祖は長安にいて、使者を派遣して和傑の爵位を与えた。

（『三国志・魏書』巻十七より抜粋）

翻訳：

張郃は、名を俊義といい、河間県卓県の出身であった。東漢末期、黄巾軍と戦うために軍に入隊し、韓麃の下で司馬として軍役を務めた。韓郃の敗北後、張郃は軍を率いて袁紹に降伏し、袁紹は張郃を大佐に任命して公孫瓚に抵抗する責任を負わせた。公孫瓚が敗れた後、張郃は多くの貢献により寧国の将軍に昇進した。

太祖（曹操）と袁紹が官渡で対峙していたとき、袁紹は将軍の淳于瓊らを派遣して、食料や飼料を武巣に運ばせた。太祖は自ら軍を率いて淳于瓊の軍を攻撃した。張郃は袁紹に「もし淳于瓊らが失敗すれば、あなたの任務は終わりです。できるだけ早く軍を率いて彼らを救出すべきです」と進言した。しかし、参謀の郭図は「張郃は間違っている。我々の軍は曹操の陣営を攻撃したほうがよい。曹操は必ず救出に戻ってくるだろうし、淳于瓊は危険から逃れられるだろう」と言った。張郃は「曹公の陣営は強力で、我々は絶対にこれを倒すことはできない。淳于瓊らが捕らえられれば、我々も捕らえられるだろう」と言った。袁紹は淳于瓊の救出には軽騎兵を派遣しただけで、重兵を使って太祖の陣営を攻撃したが、長い間これを倒すことができなかった。予想通り、太祖は軍を率いて淳于瓊を討ち、袁紹の全軍は撤退した。郭図は恥じて、再び張郃を讒言し、「張郃は我が軍の敗北を喜び、無礼で失礼な態度をとった」と言った。張郃は恐れおののき、軍を率いて太祖に降伏した。

太祖は張郃を得たことを非常に喜び、張郃を将軍に任命し、独廷侯の爵位を与え、軍隊を指揮させ、張郃が占領していた鄴城を攻撃するよう命じた。張郃が太祖の柳城遠征に同行した際、張遼とともに先鋒を務め、軍功により平帝将軍に昇進した。張郃も軍を率いて東莱県を占領し、単独で関成を攻撃した。また張遼らと合流して陳蘭、梅成らを攻撃し、大勝利を収めた。張郃は太祖に従って渭南に向かい、馬超と韓遂を破り、安定城を包囲し、楊丘を降伏させた。張郃と夏侯淵は協力して阜城に籠城していた賊梁興と武都一帯の狄の反乱軍を征服し、再び馬超の軍を破り、宋堅の支配する地域を平定した。太祖は軍を率いて張魯を攻撃し、まず張郃に軍を率いて梁興と竇畝の首領である竇茂を攻撃させた。やがて太祖は三官から漢中に入り、張郃に5,000人の歩兵を率いて先鋒として進軍させた。軍が楊平関に到着するとすぐに、張魯は城を明け渡した。太祖は軍を率いて許昌に戻り、張郃、夏侯淵らに漢中を守らせ、劉備の攻撃に抵抗させた。張郃は軍をいくつかのグループに分けて攻撃し、巴東県と巴西県を降伏させ、両県の住民を漢中県に移住させた。その後、張郃は当曲城に向かって進軍したが、劉備の将軍張飛に阻まれ、南鄭に撤退を余儀なくされた。太祖は張郃を鎮叛将軍に任命した。この時、劉備は陽平関に、張郃は広石に駐屯していた。劉備は1万人以上の精鋭兵を10の部隊に分け、夜通し張郃を攻撃した。張郃は自分の兵を率いて必死に戦ったが、劉備はそれでも広石を捕らえることはできなかった。その後、劉備は曹操の陣営の外の障害物に火を放った。夏侯淵は兵士を率いて火を消したが、道の分岐点で劉備の軍と遭遇し、戦死した。張郃は軍隊を率いて楊平に戻った。当時、曹操軍は元帥を失ったばかりで、劉備が攻撃の機会に乗じるのではないかと恐れ、全軍がパニックに陥った。夏侯淵の進軍司馬郭淮は全軍に命令を下した。「張将軍は国の名将であり、劉備も彼を恐れている。今は状況が切迫しており、軍の士気を安定させることができるのは張将軍だけだ」。誰もが張郃を軍の総司令官に推薦した。張郃は出陣し、部隊に陣地を安定させるよう命じた。将軍たちは皆、張郃の命令を受け入れ、軍の士気はようやく落ち着いた。長安の太祖はこれを知り、使者を派遣して張郃に皇帝の印章と斧を与え、全軍の指揮権を与えた。